将来的な利益を獲得するために、株式や不動産などに資金を投じている投資家。経済発展に貢献するために企業へ投資する投資家も存在しています。様々な投資家がいる中で、起業して間もない企業に投資する「エンジェル投資家」という存在をご存じでしょうか。
今回この記事では、エンジェル投資家について解説していきます。
エンジェル投資家とは
エンジェル投資家とは、スタートアップしたばかりの企業に出資する投資家のことを言います。起業するにはお金が掛かり、資金を調達するためには銀行や自治体が運営する公的機関からの借り入れや助成金がほとんどです。エンジェル投資家が投資することで、起業した企業の資金サポートが行えます。
投資目的
エンジェル投資家は、将来性のある企業をメインに投資対象にしています。投資した企業が成長し、新規上場や買収が行われた際に株式を売却することで大きなリターンを得られます。この方法で利益目的に投資するエンジェル投資家がいる一方、社会問題などの解決に繋がるビジネスを支援することを目的に投資するエンジェル投資家も存在します。
日本は発展途上
欧米では税制優遇や情報インフラなどが整備されていることからエンジェル投資家が多くいます。日本ではミュージシャンや俳優などの著名人がスタートアップ企業に投資することはあまり聞きませんが、欧米では珍しいことではありません。俳優のウィル・スミスやジャスティン・ビーバーなどもスタートアップ企業に投資しています。
日本もベンチャー企業への投資を促進するために1997年に「エンジェル税制」を導入したが、利用者は一部に限られていました。その後、幾度の改正が重ねられ、現在は日本でもエンジェル投資家が増えてきています。
エンジェル投資家によって上場した企業
エンジェル投資家が投資したことで新規株公開(IPO)を果たした最も有名な企業がメルカリです。メルカリは起業時に投資家から資金調達を行い、成長を遂げています。
他にも女性向けオンラインキャリア支援サービスの「SHElikes」やクラウド型会計ソフトウェアを提供する「free」などもエンジェル投資家から資金を調達し、事業を拡大したと言われています。
エンジェル投資家の有名人
エンジェル投資家として有名な著名人を紹介します。
本田圭佑
サッカー日本代表として活躍していた本田圭佑もエンジェル投資家の1人です。2023年2月にはXにて180の投資件数のうち3社がIPOを達成したと報告。今後も様々なスタートアップ企業に投資していくことが予想されます。
本田圭佑は、電動キックボードなどのシェアリングを手掛ける企業「Luup」や、アプリをダウンロードしないで遊べるインスタントプレイゲームを開発している企業「Playco」などに投資しています。
田村淳
お笑い芸人ロンドンブーツ1号2号の田村淳もエンジェル投資家です。田村淳は、本田圭佑などと共に投資家としてYouTubeで公開されている投資ドキュメンタリー番組「ANGELS」に出演して、スタートアップする企業などに投資しています。
FIREBUGやエンタメ業界関係者によって新設されたファンド「WONDERTAINER FUND」に出資しており、次世代のエンターテイナーが活躍する場づくりを推進しています。
赤坂優
国内最大級の恋愛マッチングサービス「Pairs」を運営する株式会社エウレカを創業した赤坂優もエンジェル投資家です。現在は株式会社エウレカを売却し、エンジェル投資やブランドの立ち上げなど幅広く携わっています。
投資先として公開している企業は、クラウド人事労務ソフトを開発している「SmartHR」や、料理のレシピ動画を掲載するメディアアプリ「デリッシュキッチン」を開発している企業「エヴリー」など。様々な企業に投資しています。
ジャスティン・ビーバー
世界的有名な歌手ジャスティン・ビーバーもエンジェル投資家と言われています。ジャスティン・ビーバーはデジタル音楽配信サービスを提供しているSpotifyに投資。今や多くの人が利用している音楽配信サービスに成長しています。
エンジェル投資家のメリット・デメリット
スタートアップした企業を投資するエンジェル投資家には様々なメリットやデメリットが存在します。ここではメリットとデメリットについてそれぞれ解説していきます。
メリット
エンジェル投資家のメリットについて紹介します。
税制制度を受けられる
エンジェル投資家のメリットとして、所得税などを抑えられる「エンジェル税制」という制度を利用できます。
日本では、ベンチャー企業への投資を促進するために「エンジェル税制」という制度が存在しており、スタートアップ企業に投資した個人投資家に対して税制上の優遇措置が得られます。投資企業の株式売却時に所得税などが最大でゼロになることから、エンジェル投資家にとって大きなメリットと言えるでしょう。
株価が低いタイミングで取得できる
エンジェル投資家は、設立したばかりの企業に投資するため、株価や時価総額が低いタイミングで株式を獲得できます。安く取得した株の価値が数十倍や数百倍にまで上がる可能性も秘めており、大きなリターンを得ることが可能です。
デメリット
エンジェル投資家のデメリットを紹介します。
事業が失敗する可能性も
エンジェル投資は、スタートアップしたばかりの企業に投資するため、事業が始まっていないアイデアだけの状態です。そのため、想定通りにいかず事業が失敗する可能性があります。失敗した場合はリターンを得られず最悪の場合は投資した資金を回収できず損失になることもあるでしょう。
事業が成功したときは大きな利益を得られますが、失敗したときは損失も大きくなるためハイリスクハイリターンの投資手法と言われています。
出資者が経営に関与する可能性も
企業側がエンジェル投資家から投資された時のデメリットとしては、投資家によっては経営に関与して事業を上手く進められなくなる可能性があります。投資家にも色々な人がいるため、企業側は投資家の意見を参考に、やりたいことを貫く姿勢が必要になります。
まとめ
今回は、スタートアップしたばかりの企業に投資するエンジェル投資家について解説しました。起業したばかりの会社は費用が掛かるため、エンジェル投資家によって助かっている所も多いでしょう。エンジェル投資家は、本田圭佑や田村淳などの有名人もおり積極的に新規事業に投資しています。有名人が投資した企業が、今後どのように成長していくのか注目です。また、有名なVtuberについてはnice-voicetraining.comで紹介していますので、こちらも併せてチェックしてみてください。






